トップページ > 口熊野、田辺の梅

口熊野、田辺の梅

南高梅と古城梅

熊野への入り口、口熊野と称される田辺は梅の産地として有名です。
全国的に知名度の高い南高梅をはじめ、古城梅(ごじろうめ)という収穫期の早い希少品種も
栽培されています。古城梅は、「青いダイヤ」と呼ばれるほど果実の鮮やかな緑色が美しく、
梅酒や梅ジュースに加工すると透明感のある味わいになります。
「ごじろ」にちなみ、平成27年5月16日、熊野本宮大社では「古城梅奉納奉告祭」が執り行われ、
長野古城梅振興会によって御神前で漬けられた梅酒と梅ジュースが奉納されました。
この奉納奉告祭を御縁として、毎年5月16日に長野古城梅振興会による古城梅の奉納が
行われることとなりました。

DSC_0869  DSC_0902

梅の日

天文14年4月17日(新暦1545年6月6日)、京都の賀茂神社の例祭で後奈良天皇が梅を奉納し、
五穀豊穣を祈る神事を執り行いました。
すると、たちどころに雷鳴が轟き、慈雨(=梅雨)がもたらされました。

平成18年、紀州梅の会(※)はこの故事にちなみ、本格的な梅の収穫が始まる時期でもある
6月6日を「梅の日」として制定しました。以来、紀州梅の会は、毎年梅の日に地元で
記念式典を開き、京都の賀茂別雷神社(上賀茂神社)と賀茂御祖神社(下鴨神社)に
青梅と梅干しを奉納しています。

※紀州梅の会…紀州梅産地の行政・農協・梅干組合・生産農家代表で構成され、
紀州梅の宣伝・振興に取り組む団体です。

梅祭と梅漬けの儀

6月6日「梅の日」記念式典は、熊野本宮大社と須賀神社(みなべ町)で行われます。
式典では、神事として梅祭が斎行され、御神前にて梅漬けの儀を執り行います。
神事の終了後、梅漬けの儀で漬けられた梅は紀州梅の会が一旦持ち帰り、梅干しとして
完成させた後、改めて奉納されます。
熊野本宮大社の梅祭は、毎年午前10時より斎行され、紀州梅の会より梅干の振舞いも
ございますので是非御参拝下さい。

 

P1000006  P1000011