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聖地熊野

よみがえりの聖地「熊野」

a_r1_c1熊野は「よみがえりの地」と言われてきました。
古来より日本では、人々が生活を営む里に対し、
山は神や祖先の霊が宿る神聖な場所である、
という考え方があります。
中でも熊野は神々が籠る深山の霊場であり、
訪れた方は心魂が甦り、新たな気持ちになります。
「人生、出発たびだちの地」と言われる所以です。
また、有史以前から続く自然信仰、
熊野修験に代表される山岳宗教、
そして神=仏であるとする神仏習合の信仰形態が相まり、日本固有の宗教観を育む土壌ともなりました。

熊野三山(本宮・新宮・那智各大社)では、
熊野本宮大社の主祭神、家都美御子神けつみみこのかみを「阿弥陀如来」
熊野速玉大社の主祭神、熊野速玉男神くまのはやたまおのかみを「薬師如来」
熊野那智大社の主祭神、熊野牟須美神くまのふすみのかみを「千手観音」として
お祀りしています。

そして三山はそれぞれ、

本宮は西方極楽浄土
新宮は東方浄瑠璃浄土
那智は南方補陀落浄土

であると考えられており、 平安時代以降には熊野全体が浄土の地であるとみなされるようになりました。とりわけ本宮を中心とした地域は、「日本人の心の故郷」
「日本の原風景」と言われ、熊野の地を訪れた誰しもが、心洗われる聖地だと感じます。

世界遺産への登録

2004年(平成16年)7月、当社はユネスコの世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」の構成資産として登録されました。紀伊山地の自然に育まれた宗教文化は、世界でも類を見ない資産として非常に価値の高いものです。

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登録資産目録(抜粋:当社関係)
1)熊野本宮大社 
  遺跡 1891年
  熊野三山を構成する三神社の一つ
2)熊野本宮大社社殿  
  記念工作物 1801-1807年
  熊野独特の建築様式を保つ
  神社建築群
3)旧社地大斎原
  遺跡 有史以前
  熊野川の中洲に位置する
  熊野本宮大社の旧社地及び
  付属寺院の遺跡